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海洋プラスチックの現状

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1. 海の「循環域」に集まるごみ

図1:海中のマイクロプラスチックの分布。黄色〜オレンジ色が濃いほど、マイクロプラスチックの量が多い(出典:Rech et al., 2014)
図1:海中のマイクロプラスチックの分布。黄色〜オレンジ色が濃いほど、マイクロプラスチックの量が多い(出典:Rech et al., 2014)

世界中の海洋では、循環流(ジャイロ)と呼ばれる巨大な海流が存在します。この循環流は、漂流するプラスチックごみを中心に集め、巨大なごみの「塊」を形成しています。これにより、清掃活動が困難になり、生態系への影響が長期化しています。北太平洋の亜熱帯循環の東側、アメリカの西側には、大量のごみが集まる場所があります。この地域は Great Pacific Garbage Patch(グレート・パシフィック・ガーベッジ・パッチ)と呼ばれ、「世界最大のごみ溜まり」として知られています。この名称を直訳すると「巨大太平洋ごみパッチ」ですが、日本語では「巨大太平洋ごみベルト」と訳されることがしばしばあります。しかし、この訳は正確ではありません。

「ごみベルト」という表現は、日本からアメリカにかけて存在する帯状(ベルト状)のごみ集積域を指す言葉であり、Great Pacific Garbage Patch(ごみパッチ)とは異なる概念です。

2. 水深2000メートルにプラスチックの層が!

図2:(左)北太平洋ゴミベルトと採取点。(右)マイクロプラスチックの垂直分布。縦軸は水深、横軸は海水1立方メートルあたりに含まれるマイクロプラスチックの数。水深2000メートルのところで、マイクロプラスチックの検出量が増えていることがわかる(Shiye Zhao, et al., 2023, PNAS nexus を元に作成)
図2:(左)北太平洋ゴミベルトと採取点。(右)マイクロプラスチックの垂直分布。縦軸は水深、横軸は海水1立方メートルあたりに含まれるマイクロプラスチックの数。水深2000メートルのところで、マイクロプラスチックの検出量が増えていることがわかる(Shiye Zhao, et al., 2023, PNAS nexus を元に作成)

北太平洋で行われたマイクロプラスチックに関する調査により、これらの微粒子が海表面だけでなく、水深2000メートル付近の中深層にも多く蓄積していることが明らかになりました。特に、直径数十マイクロメートル程度の非常に小さなマイクロプラスチックが中深層で確認されています(図2参照)。

マイクロプラスチックは、海表面に浮遊している間に生物が付着することで徐々に沈み、深海へと運ばれていきます。しかし、沈降する過程でプラスチック表面の有機物が微生物に消費され、沈降を助ける要因が失われます。この場合、すぐに浮き上がるように思えますが、非常に小さな粒子であるため簡単には浮上できません。

また、プラスチック表面に難分解性の有機物が残ることもあり、これらの粒子は沈むことも浮くこともなく、中深層で停滞する状態になります。その結果、海の中層にマイクロプラスチックが層状に蓄積されていくと考えられています。

3. 世界の6割以上のプラスチックごみがアジアから流出

図3:アジア各国のプラスチックごみの排出量と、適切に管理できていない割合(UNEP and GRID-Arendal, 2016. Marine Litter Vital Graphics, United Nations Environment Programme and GRID-Arendal. Nairobi and Arendal.を改変)

統計によると、海洋に流出するプラスチックごみの6割以上はアジア地域からのものです。都市化、人口増加、廃棄物管理の不備がその主な原因です。この問題の解決には地域全体での取り組みが必要です。

4. 有毒物質が海洋生物の体内に蓄積

プラスチックに吸着した有毒物質が、魚介類などの海洋生物に取り込まれることで、食物連鎖を通じて私たち人間の健康にも影響を及ぼしています。

5. 海中のプラスチック濃度が“限界”を超える?

図6:「しんかい6500」のマニピュレーターが、深さ5700メートルの海底に沈んでいたプラスチックの袋をつかんだ。2019年9月房総半島の東沖(画像提供:JAMSTEC)

一部の海域では、プラスチックの濃度が環境の浄化能力を上回り、生態系が深刻な危機に直面しています。この「限界突破」は、緊急の対応が必要な段階にあることを示しています。


これ以上の汚染を減らすためには?

世界が直面する課題

プラスチック問題は、地域的な取り組みだけで解決できるものではありません。国際的な協力とイノベーションが鍵となります。リサイクル技術の向上や代替素材の普及、教育活動の推進など、多角的なアプローチが求められています。


TSROM-WOODによる未来への提案

私たちは、次世代の環境ソリューションとして TSROM-WOOD を提案します。この技術は、以下の特徴を持つ画期的な方法で海洋プラスチック問題の解決を目指します。

TSROM-WOODの特徴

  1. 環境に優しい素材
    自然界で分解可能な特殊な木材素材を使用し、従来のプラスチックに代わる持続可能な選択肢を提供します。
  2. 高い強度と汎用性
    多用途に対応可能な設計で、生活用品から産業製品まで幅広く活用できます。
  3. 廃棄物の最小化
    使用後も再利用や分解が容易なため、廃棄物管理の負担を大幅に軽減します。

TSROM-WOODの効果

  • 海洋汚染の元凶であるプラスチック製品を減少させます。
  • 持続可能な経済活動を推進し、地域社会に新たな雇用機会を生み出します。
  • 環境保護の意識を高め、次世代にきれいな海を引き継ぎます。

私たちと共に、より良い未来を創りましょう。TSROM-WOOD は、持続可能な社会の実現に向けた一歩です。海洋プラスチック問題を解決するために、今こそ行動を起こす時です。

世界的な環境問題を私たちの技術で大きく改善することが可能です。下記からお気軽にお問合せください。

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